診療内容

診療の中心は、一般内科・一般外科・予防医療となります。
専門病院ではありませんが、皮膚科や歯科にも力を入れています。基本的には院内にて検査・治療・入院を実施できるよう設備を含めて準備していますが、特殊な検査などは外注検査や機器を持っている病院へ紹介をさせていただいています。

診療対象は犬・猫・うさぎを基本としております。その他の動物は来院前にお電話にてご確認をお願いいたします。

診療科目

一般内科

当院では地域のホームドクターとしての基本となる全般的な内科診療を行っております。よくある内科診療は消化器系や腎臓・泌尿器系、循環器、呼吸器などがあります。ペットたちは話せないので、自宅での様子や経過など、ご家族からの情報が欠かせません。ご家族とのコミュニケーションを大切にしながら診療をさせていただきます。

よくあるお悩み

  • 食欲・元気がない
  • くしゃみ・咳が多い
  • 嘔吐・下痢をする

一般外科

当院の外科で一番多いのは去勢、避妊手術です。病気の予防のためなどを目的として、若く元気なうちに手術をおすすめしています。その他としては、消化管内異物、内科治療では難しい尿路結石、体表を中心とした腫瘍の切除etcを実施しています。整形外科や難易度の高い手術をご希望の際は他院をご紹介させていただきます。外科手術は体への負担が大きい麻酔を伴う処置となりますので安全性を高めるための人工呼吸器や麻酔モニターなどの麻酔設備、手術時間が短くなるように電気メスやシーリング、半導体レーザーも導入しています。

よくあるお悩み

  • 乳腺腫瘍や精巣腫瘍などを予防したい
  • マーキングが困る、発情がくると不安定
  • 消化できないものを飲み込んでしまった
  • 体にしこりができた

予防医療

ペットたちが生活していく環境中には、ウイルス、細菌、寄生虫などの感染症があります。そういったものからなるべくペットの健康を守るために予防医療をおすすめしています。当院では混合ワクチン、フィラリア症予防、ノミ・マニダ駆除、お腹の虫の定期駆虫などをご提案しています。またワクチンでは法律で決まっている狂犬病予防接種も実施しています。

よくあるお悩み

  • 混合ワクチンを打ちたい
  • フィラリア症による心臓病を予防したい
  • ノミ・マダニによる病気のリスクを減らしたい

犬の予防

狂犬病予防接種

狂犬病予防法で毎年の予防接種が義務づけられています。万が一、他の犬や人を咬んでしまったときなども問題となります。年1回、基本的には春(4~6月)に接種をします。※日本国内では発生がありませんが、狂犬病にかかってしまうと致死率がほぼ100%の怖い病気です。犬だけで無く人の安全のためにも接種しましょう。

混合ワクチン接種

狂犬病と違い、日本国内で発生している病気の予防となります。当院では生活環境や過去の接種反応に応じて2~10種(基本は6種、10種)を使用しております。基本は仔犬の時に複数回接種し、その後は年1回追加接種を行うことで予防効果を維持しています。抗体価を測定し複数年に一度接種することも出来ますが検査費用が別途かかります。

フィラリア症予防

心臓に寄生し、心臓病を起こす寄生虫です。当院では5~12月に月1回の飲み薬(おやつタイプや錠剤)、もしくは年に1回の注射で予防します。飲み薬の場合には毎年の投与前に血液検査にて安全な投薬が可能かどうか確認することをおすすめしています。

ノミ・マダニ予防

草むらや山が好きな子や、野良猫が近くにいる場合には予防をおすすめします。月1回の背中に垂らすタイプ、月1回食べるタイプ、3ヶ月に1回食べるタイプの3種類があります。※マダニは人にSFTS(発症すると死亡することがある人の病気)を感染させる可能性があります。人の安全のためにも状況に応じてしっかりと予防することをおすすめします。

猫の予防

混合ワクチン接種

仔猫時に複数回、その後は年1回追加接種をすることで予防効果を維持します。室内飼いの子でも3種の接種をおすすめします。3種に含まれているものは主に猫風邪と呼ばれ、伝染力が強い病気です。予防接種をしておくと万が一感染しても人のインフルエンザワクチンと同様に症状を軽減することが出来ます。外出する子は少なくとも5種の接種をおすすめしています。※外に出る場合には猫エイズ(FIV)や猫白血病(FeLV)といったウイルス感染症にも注意が必要です。

ノミ・マダニ予防

月1回背中に垂らすタイプのお薬で予防します。野良猫はノミやマダニが年中付いていることが多いですので、外出する子は通年での予防をおすすめします。外出しない場合でも野良猫が近くまで来ている場合や自然の草木が近くにある場合は活動が活発になる3~12月を目安に予防することをおすすめします。

フィラリア症予防

犬ほど高率にはかかりませんが、フィラリア症になってしまった場合、猫のフィラリア症は診断が難しい上に、突然死を起こすことのある困った病気です。犬と同様に5~12月に月1回の予防薬の投薬で予防は可能です。

皮膚科

皮膚や毛にトラブルを起こす病気の診断・治療を行います。皮膚の表面で細菌が増えてしまう膿皮症や、痒みを起こすアレルギーやアトピー性皮膚炎、ストレスで舐めてしまったり毛繕いが増えてしまうことで脱毛させてしまうものなど様々な病気があります。鑑別や治療に時間や費用のかかる病気もありますが、じっくりご相談しながら進めていきたいと思っています。皮膚病の中には内臓疾患が原因になることもありますので、必要に応じて内科検査や治療も併用していきます。気になる症状がありましたらお気軽にご相談下さい。

よくあるお悩み

  • 皮膚が赤い
  • 毛が抜けている
  • 痒がっている

皮膚病のケア

皮膚病は短期間で治療が終わるものもあれば、生涯を通して付き合っていかなければいけない場合もあります。特にアレルギーやアトピー、脂漏症(皮膚がべとつき、ふけが多い)は様々な治療を組み合わせて症状をコントロールしなければならないことが多いです。

治療は飲み薬(抗ヒスタミン、ステロイド、免疫調整薬、抗生剤、抗真菌薬etc)、外用薬(抗生剤、抗真菌薬、ステロイド、免疫調整薬、保湿etc)、注射薬(IFN、減感作療法etc)、フード(新奇蛋白、低分子、アミノ酸etc)、サプリメント(必須脂肪酸、セラミドetc)、シャンプー(抗菌、抗真菌、抗脂漏、保湿etc)など多岐にわたります。費用も安いものから高いものまであります(症状が強い子はどうしても費用が高くなってしまうことが多いです、すみません)。

ペットの性格や費用などを話し合った上で目標を決めて治療を実施していきます。治療に対して不安やわからないことがあればお気軽にスタッフまでご相談いただけると助かります。

歯科

犬・猫では虫歯は少ないのですが、歯周病になってしまうことがとても多いです。歯周病になると口臭がきつくなり、硬いものが食べられなくなったりします。酷い場合は頬(ほほ)が炎症で腫れたり、膿が出てきてしまったり、歯が抜けて無くなってしまうこともあります。歯周病のしっかりとした治療には麻酔処置が必要となってしまうことが多いです。歯周病の予防のためには小さい頃からケアをはじめることが効果的です。年をとっても時間を掛ければケアは出来ますのでご相談下さい。

よくあるお悩み

  • お口が臭い
  • 硬いもの・大きい物を食べなくなった
  • 頬が急に腫れた

歯周病

お口のトラブルで一番気になるのは口臭だと思います。小さい頃はそこまで気にならなかった口臭が、気がついたらハァハァと呼吸が荒くなっただけでもお部屋の臭いがきつくなって困ってしまうこともあります。口臭の原因のほとんどは歯にこびりついた歯垢や歯石と歯周病によるものです。歯周病になると硬いものが食べられなくなったり、歯が揺れて痛がったりとトラブルが増えてしまいます。当院では若いうちの歯科ケアから高齢期の歯周病治療まで実施しています。お口で気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。

自宅での歯科ケアについて

ワンちゃん、猫ちゃんでは虫歯はとても少ないです。ただ歯周病はとても多く、その予備軍に当たる状態は3歳以上で8割以上とも言われています。ペットたちは自分たちでは歯みがきが出来ない生き物なので、ご家族によるお口のケアが必要です。
歯周病が悪くなってしまったら麻酔をかけて治療をしなければいけないことが多いのですが、麻酔をかけて治療をした後も、ご家族のケアが難しいと1-2年で元通りになってしまいます。
当院ではご自宅でのケアが少しでも出来るように歯科ケアの相談にも乗っていますので、お気軽にご相談下さい。高齢な子や性格上頑固な子は苦労することも多いですが、少しずつでも慣らしてケアが出来るようになるお手伝いが出来ればと思っています。

ご来院についてのお願い

来院前にはご連絡・ご予約をお願いしております。

予約優先診療となります。緊急度に応じて診察順が変わることがありますので、あらかじめご了承の程よろしくお願いいたします。

電話番号通知設定をお願いしております。

処置等で出られず折り返しでの対応となる可能性がございますので、お手数ですがご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。